荒れた手。

2004年3月7日
今日は4年生にとって最後の公式試合だった。
トーナメントだったので、1試合目で負けた僕たちは、14時には空っぽの胃を抱えて、腹を鳴らし、車で揺られていた。

お腹が減っていた。
俺が先輩に「いや、なんか終わりましたね」と言うと
先輩は「終わったね、いや。俺ん中では、秋(の大会で)で終わってたけどね」と言った。
悲壮感もなく、達成感もないように見えた。
変な呆気なさが喉を締め付けて、しばらく言葉が出なかった。

平凡な毎日を送っているせいか、何気ないことに大げさな意味を求めてしまう時が多々ある。今回もそうだったんだろう。
なんでもない場面で、意味もなく感傷的になるなんて、情緒不安定でおかしい。

春の大会が終われば、卒業式はすぐだと思う。
あと2週間と少し。

卒業しても会えないわけじゃないけれど、多分僕は自分から連絡したり出来ない。
哀しいけれど、つながりを失う以上に、つながりを失ったことを自覚してしまう事が怖い。

うすっぺらい俺、何もない、何処にもいない。

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