”檸檬”

2004年2月28日
床の上で打ちひしがれ、呻き声で部屋中を満たす。
質問に答える気力も出ない。

いや、わかんねぇしさ。

13時。いつもと同じ午前を越えて、図書館にたどり着いた。
坂口安吾の2冊とコルトレーンの2枚を返却して、梶井基次郎を1冊、ソニーロリンズとコルトレーンとレモンジェリーを一枚づつ借りてきた。

”梶井基次郎”という名前は今日知った。戦前の作家らしい。
Amazonで調べてみると、教科書で彼の作品に出会ったという人のレビューもあった。有名なんだろうか。
僕が読もうとしたのは全くの偶然だった。

以前、読書が好きな友人にどのようにして好きな本とめぐり合うのか聞いてみたことがある。
その人は、長く付き合うことになった作品には共通するものがあって、それは初めの2、3ページを読んだ時に感じるものなんだと言っていた。

その話を聞いたときは”それがどんな感覚なのか”さっぱりわからなかったけれど、今日その本を少し読んだ時、少しわかったような気がした。
何か自分の中にしっくりくるものというか響くものがあって、思わず借りてきてしまった。
ほかに読まなくてはいけない本があるのに...

今日は2つの作品を読んだ。もっと読みたいと思った。
梶井基次郎、名前はかっこ悪いけれど、結構好きだ。

友達と久しぶりに夕飯を食べに行った。
会話は途切れ途切れだったけれど、とても楽しかった。

だいぶ前に友達に借りて、しばらく聴いてなかったSuper Furry Animalsの『Rings Around The World』を聴いた。

"Its Not The End Of The World?"

ほとんど歌詞は聞き取れないけれど、心の底に澱固まった厭世的な気分やなんかを吹き飛ばしてくれるような気がした。

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